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Sonny Clark Trio


Sonny Clark Trio
ジャンル:音楽(Music)
収録曲:Be-Bop, I Didn't Know What Time It Was, Two Bass Hit, Tadd's Delight, Softly As In A Morning Sunrise, I'll Remember April, I Didn't Know What Time It Was (alternate take), Two Bass Hit (alternate take), Tadd's Delight (alternate take),
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Sonny Clark Trio についてのレビュー


   オスカー・ピーターソン、ビル・エヴァンスといった超人気者を別にすると、この日本で局地的に絶大な人気を誇るジャズピアニストといえば、このソニー・クラークである。最も人気のアルバムはジャケットの粋さも手伝って『クール・ストラッティン』。これまた日本人に高い人気を誇るジャッキー・マクリーン(AS)も参加する5人編成のクインテットで、哀愁漂うブルースナンバーなどが特に好まれる。
   また、ピアニストのソロを存分に楽しむならクインテットよりピアノトリオ。『クール・ストラッティン』の前年に録音された本盤は、クラーク絶頂期の演奏。独特な打鍵のタイミングやブルースフィーリングから生まれるねっとりとした質感は、湿度の高い日本の風土にも合い、そのあたりが日本人に特に受けるのではないかと言われている。
   クラークは31歳という若さで世を去るが、絶頂期に志し半ばで倒れた、そんなところにも哀愁を感じるのである。(高木宏真)


Sonny Clark Trio について購入者の感想


切れ味のよい短編集を読んだ後のような、すっきりとした後味がナイスな一枚
 冒頭から快調に飛ばすソニー・クラークのピアノをはじめ、ポール・チェンバースのベースに、フィリー・ジョー・ジョーンズのドラムス。高速、颯爽としたドライブ感に、「おっ♪」となった『ビ・バップ』。
 なめらかに疾走するピアノが素敵な『ツー・ベース・ヒット』。
 ピアノ、ベース、ドラムスの三位一体。このトリオのバランスのよさが際立つ『タッズ・ディライト』。
 ピアノのアクセントの付け方に、何とも言えない小粋で洒落たセンスがある『朝日のようにさわやかに』。

 ほかに、『時さえ忘れて』『四月の思い出』と、『時さえ忘れて』『ツー・ベース・ヒット』『タッズ・ディライト』の別テイクを収録。

 1957年10月13日、ニュー・ジャージーのハッケンサック、「ヴァン・ゲルダー・スタジオ」での録音。

 切れ味のよい短編集を読んだ後のような、すっきりとした後味がナイスな一枚。

バリバリに弾くソニクラも素晴らしい
ソニー・クラークと言えば"Cool Sturttin'"がつとに有名だ。だが、彼がブルーノートから出した5枚のオリジナルアルバムは全部はずれがない。3枚目のリーダー作となるこの"Sonny Clark Trio"は、Philly Joe Jones(ds)と、Paul Chambers(b)とのトリオ作品。よって、例のソニクラの気怠いブルージーなピアノがじっくり味わえる作品となっている。オリジナルアルバムでは全6曲であるが、本CDには3曲のオルタネイトテイクが最後にボーナスとしてついている。ちょっと前のCDでは、オルタネイトとOKテイク(共に遜色つけがたい出来だったが)が並べてあって、同じ曲を続けて聴かされる辛さがあった。このRGVリマスター盤ではオリジナルのフォーマットに戻っていて嬉しい。
1曲目から4曲目迄が、アップテンポの作品で、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったマイルス・デイビス・クインテットのメンバーであったジョーンズのドラムスとチェンバースのベースが、ぐいぐいとクラークを引っ張る。意外に?バリバリと弾きまくるクラークのピアノが良い。どことなく"Amazing Bud Powell第1集、第2集"を連想させるようなプレイぶりと言ったら褒め過ぎか。あれをもう少し緩くした感じ。とは言え頭4曲でのクラーク結構気合いが入っています。例の独特なシングルトーンで飛ばすこと飛ばすこと。特に"Be-Bop", "I Didn't Know What Time It Was"が良い出来だ。
残りの2曲の"Softly As The Morning Sunrise"とピアノソロの"I'll Remember April"が、スローバラードになっている。名演奏の誉れの高い前者では、「後ろ髪を引かれる」と形容されたクラークの気怠いシングルトーンが、溢れるように次から次に繰り出されてくる。聞きこめば聞きこむほどに味わい深くなる一級品だ。続くエイプリールでは、クラーク一人が、縦横無人にピアノを弾きまくる。彼の精密かつ美しいトーンに圧倒される。やっぱりバリバリ弾かせても上手い。まるでボビー・ティモンズの"This Here Is Bobby Timmons"の"Lush Life"みたいで凄い。

ピアノが歌っている。いや、泣いているのかも……
 「朝日のようにさわやかに」……Reviewer諸氏が推奨するように、長年聴いても飽きのこない演奏である。この名演が防腐剤となり、アルバムにいつもフレッシュな香りと、きらきらした光彩をもたらしている。

 どこかで聞いたことのあるような、懐かしい旋律。童謡にも似た可憐な曲調……原曲は1928年生まれのミュージカルナンバーだ。ソニーは若いハートで、それを自分の歌にする……。

 粘り気のあるタッチ、湿ったトーン、ゆったりしたテンポ。ブルージーなテーマを聴くだけで心安らぎ、タイトルとは裏腹に薄墨色の夕景が目に浮ぶ。

 ふくよかな音の骨太ベースと、メリハリのあるブラッシュワークがソニーをプッシュ。アドリブに入ると、陰翳に充ちたシングルトーンは徐々に柔らかな光をはらんで、ときめき、閃(ひらめ)いていく。

 ダイナミックな歌心を縦糸に、繊細な感性を横糸にして織り成す美しく、あまりにはかない《郷愁歌》。途中から倍テンポになり、鍵盤上を振り子みたいに往き来するしなやかな指。一音一音が名残の夕映えのように照り輝き、うち震えながら、やがて絃(いと)を断たれた琴のような残響となって、演奏は消えてゆく。


 ……ピアノが歌っていた。いや、泣いていたのかもしれない。寂しさが忍び寄り、身体にまとわりついて離れない……。


ほんとにええですわ。
「朝日のようにさわやかに」はいいです。他の有名プレーヤーも歌い・演奏しておられますが一番ええかも知れません。この曲はピアノ向きのような気がしますね。日本人受けする演奏といわれておりますが、ようわかりませんが日本人の僕にはぴったりのフィーリングです。ジャケットもクール・ストラッティンに負けず劣らずええ出来だと思っていますが。

いつまでも手元に置いておきたいトリオアルバム。
ソニー・クラークがブルーノートに残したアルバムでも2番目に位置されているアルバムだ。
ちなみに1番目は「クール・ストラッティン」。
このアルバムの聴き所は2曲目のI Didn't Know What Time It Was「時さえ忘れて」とSoftly As In A Morning Sunrise「朝日のようにさわやかに」の2曲。
なかでも、「朝日のようにさわやかに」は白眉。コロコロ転がるようなクラークのピアノソロが途中から倍テン(2倍のテンポ)になるところなんか最高にスリリングでかっこいい。
歌心がクラークのフレーズには溢れている。
だから日本人に愛されているんだろう。
他のメンバーもベースにポール・チェンバース、ドラムにフィリー・ジョー・ジョーンズと当時の最高のリズムセクション(マイルスのバンドに在籍)だ。
決して大物ではないが、JAZZを聴くなら持っておきたいアルバムの1枚。



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