I.O.U. についてのレビュー
I.O.U. について購入者の感想
独自のスタイルが確立されたやはり最高傑作では… 自分のやりたい音楽を追求するためにそれまで使用していた機材等も全て売り払って自主制作盤として発売した正に入魂の1作。アランの作品では何百回も聴いている、20年以上の私の愛聴盤。ディストーションがかかっているのか生音なのか何とも判別がつかないようなサウンド、ピアニストだった父親の影響で独自のヴォイシングに至ったコードワーク、ヒネるような誰もやらないスタイルのアーミング、作曲手法もこの作品で完全に確立されたと感じます。
未だにこれ以降の作品は本作品の発展形、焼き直しの感じがしてしまうのは私だけでしょうか。セッション参加も多いため、どれから聴くか迷っていらっしゃるアラン未体験の方は本人も「初めてやりたいことができた」とコメントしていた本作からのスタートがよいと思います。
過去と訣別したアランの新境地 プログレ時代のアグレッシブなディストーションサウンドを期待した人はちょっと肩透かしをくったかもしれない。White LineやWhere Is Oneの心地よいコードヴォイシングを聴けばそう思ったとしても無理はない。本格的なソロ活動を開始するときというのは新しさを強調しようとして、かえって焦点のぼけたサウンドになりがちだ。このアルバムの出来も、色々試みたがトータルでは消化不良、まだまだこれからという印象だ。しかし、ギターアルバムという視点からは上記の2曲だけでもこのアルバムを買う価値は十分にある。ギターテク的にはWhite Lineの大指開きのコードヴォイシングが最初の難関だろう。ソロは途切れなく続くレガートのお手本。スタジオワークらしく、即興性を抑えた分、早弾きにもかかわらず覚えやすいフレーズに仕上がっている。カデンツもカッコイイ。ともかくも、アランはここで新境地を築いて不遇時代に負った借用証書(IOU)を破り捨てることができた。
ホールズワース、入魂の自主制作アルバム 1982年に当初は自主制作盤としてリリースされた、ホールズワース入魂の作品です。メンバーはテンペスト時代からの盟友Paul Williams(Vo), Paul Carmichael(B), Gary Husband(Ds)という構成です。
ホールズワースファンにとっては釈迦に説法ですが、70年代のホールズワースはテンペストに始まり、ソフト・マシーン、トニー・ウイリアムス・ライフタイム、UK、ゴング、ブラフォードと当時の花形バンドで一躍脚光を集め、その裏では当時のギターキッズに大きな影響を与えました。その筆頭格がエディー・ヴァン・ヘイレンであることはあまりに有名です。しかし、70年代後半になってプログレブームの終焉とともに、ホールズワースは野に下ります。この時期はフランスでフリージャズ界の大御所、ジョン・スティーヴンスと共演したり、ニュー・クリアス時代の盟友、ゴードン・ベックとささやかな作品を出していたのみ。
80年代になって子どものミルク代に困って機材を売り払うなど金銭的にも困窮していたホールズワースが、1982年に自主制作で出したのがこの作品。いままでバンドというシガラミの中で本当に自分がやりたいことができなかった、ホールズワースがまさに自由奔放に表現しているとともに、崖っぷちの人間が開き直ったときの気迫が全面にほとばしっています。まさに鬼神のごとき弾きまくるホールズワースですが、ホットな精神状態とは裏腹に肉体的にもプレイそのものも実にクール。70年代に磨きをかけたウネウネフレーズはここに完成するとともに、独自のコード理論とワイドストレッチ奏法によるキーボードのようなヴォイシングはここで確立されました。
個人的には4曲目「Letters Of Marque」が大好きで何回も聴き直しています。多くの人は「Road Games」を初期の最高傑作とするようですが、個人的には気迫がみなぎるこちらを推薦します。
アラン入門盤!! アランのアルバムで一番メジャーなのは多分”ROAD GAMES”。次がこのアルバム”IOU”だと思います。 私自身よく輸入盤専門店で探しましたが、全然手に入らないし、そんな時やっと入手できたのがこのアルバムでした。 うれしくてレコードの溝が擦り切れるまで聴いてました。 最近CDを購入したので懐かしいあの頃を思い出しながらきいてます。いやもう、抜群にいいアルバムですね。参加メンバー云々はここでは省きますが、VO、G、B、Dr、以外の音が当時から不思議でしかたなかったのがやっと解決できました。全てはやはりアランの仕業だったんですね。まだシンタックスを使ってない時期なので、ギターであれだけ色々な音を出せるというのは、もう化け物です。
ライヴではインストで演奏している1曲目”THE THINGS YOU SEE”、まさにアダルト・コンテンポラリーっぽい雰囲気漂う2曲目”WHERE IS ONE”、6曲目”TEMPORARY FAULT”等いい曲が並ぶ中、私のお気に入りは5曲目の”OUT FROM UNDER”です。曲が始まってから1分47秒後にスライド・バーを使った様な音でソロを流れる様な感じでサラッと弾いてるこの音がたまりません。
友人に聞かせてみたら、このアルバムは自分には難しいという答えが返ってきました。玄人向けのギタリストですが、アランの入門盤には最適だと思います。ギターが好きな人には決して難しい事は無い筈です。
5ツ星以上のアルバムです。 たくさんの人に聞いてほしいと思います。
JAZZ ROCK,FUSION このひとほど『芸能人的なピンナップの世界を拒否してきた』人はめずらしい。おのれの信ずる音楽性を妥協せずに追求する人物。なかなかこういう生き方はできない。世俗的な成功には目もくれず、自分の音楽を深化させることに集中するそんなピュアなギタリスト。
このアルバムは自費出版と言う形で世に出た。周りの人間の力添えで世に出たといってもよい。ボーカリストが入っての歌ものが何曲かありますね。当然アンチコマーシャルなので、迎合したコマーシャルフックはない。でも演奏レベル、ミュージシャンシップは半端ではない。コードの出しかたを追求している様子が聞ける。例のレガート奏法は相変わらずであり、リズミックな面での多様性も聞ける。またインプロバイザーとしても一流でありそのへん!がリスナーをせばめている部分でもあり、反対に熱狂的なファンを作っているとも言える。
『ロードゲームス』と共通項があるアルバムと言える。やはり楽器をやる人間やコアなアランのファンにはおすすめである。ライトユーザーにはちと無理がありますね。 10点中7点
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